個人事業主の確定申告情報や会計ソフトを紹介

個人事業主の確定申告

売掛金と買掛金の管理のやり方「売掛帳」「買掛帳」とは

売掛金と買掛金の管理のやり方

複式簿記において必須となる帳簿は「仕訳帳」と「総勘定元帳」のみであるといわれています。

この2つの帳簿は複式簿記においては絶対に欠かすことの出来ないものになっています。

そのため、この2つの帳簿のことを「主要簿」と呼んでいます。

これに対して、作成する事が義務付けられている訳ではありませんが、自分の事業の資産管理などを行う上でも必要に応じて、作成して備えていた方がよいとされている帳簿があります。

それらの帳簿のことを「補助簿」と呼んでいます。

売掛金を管理する「売掛帳」と買掛金を管理する「買掛帳」はこのような補助簿の一種になります。

また、複式簿記ではなく、簡易簿記の方法に従って記帳する場合にも、この売掛帳と買掛帳は必要な帳簿になります。

青色申告で簡易帳簿での記帳を行った場合、必要とされている帳簿は現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳になります。

このうち、経費帳については後述の文章で触れていきたいと思います。

 

売掛帳とは

売掛帳とはその名の通り、売掛金を管理する帳簿になります。

商売というのは現金取引だけで行われるケースはほとんどなく、通常は売上が発生した後、一か月後もしくは二か月後に入金が行われるといったような取引が行われる事が多くなります。

そのような場合、この一か月後もしくは二か月後に入金されるであろう売上金額については売掛金という勘定科目で管理する事になります。

この売掛金という科目についてはその入金が一か月後、二か月後、場合によっては半年後になる可能性もあります。

そのため、この売掛金という金額がいくらあるかをしっかりと管理しておかないと最悪の場合、せっかく売上があったのにその売掛金を回収し忘れてしまうという事態が発生する可能性があります。

このような売掛金の回収漏れを防ぐためにも作成が推奨されるのが売掛帳になります。

売上を上げた時にすぐ現金でもらえるという訳ではなく、売掛金という形で何か月後かに入金されるような取引の形が多い場合には売掛帳を作成する事は必須になるでしょう。

 

請求・代金回収の事務処理

掛で売上を行う場合の事務処理の流れについて記載します。

まず、得意先に対して請求する金額を記載した見積書を渡します。

そして、合意を得た上で、商品を発送します。

商品を発送した段階で、帳簿に売上が発生した旨と売掛金の金額を記帳します。

その後、無事に入金が確認できた段階で、入金の仕訳を行い、売掛金の回収の記帳を行います。

また、このとき領収書も相手先に発行します。

最後に売掛帳を確認して、売掛金の回収漏れがないかをしっかり確認しておきます。

このような流れで売掛金の請求・代金回収の事務処理は進んでいきます。

 

売掛帳の記入方法

ここでは売掛帳の記入方法について記載していきます。

 

売掛帳

売掛帳においてはその売上が発生した相手毎に売掛金を記録していくという記入方法をとります。

つまり、A社とB社という取引先がある場合には売掛帳にはA社の売掛金とB社の売掛金のページを別々に作成します。

そして、会社ごとのページには「取引が発生した日付」、「取引の内容(概要)」、「売上金額」、「受入金額」、「差引残高」を記入していく項目を設けます。

そして、何かしらの取引が発生するたびにこれらの項目を埋めていくというのが、売掛帳の記入方法になります。

例えば、1月5日にA社に対して売上が100万あったとしましょう。

その場合にはA社のページに

 

1月5日 概要:○○会社 ウェブサイトデザイン 数量:1 単価:1,000,000 売上金額:1,000,000 差引残高:1,000,000

 

といった形で記載していきます。

また、2月にも同額の取引があると、その内容を

 

2月15日 概要:○○会社 ウェブサイトデザイン 数量:1 単価:1,000,000 売上金額:1,000,000 差引残高:2,000,000(支払いがまだの1月分との合算)

 

上記のように売掛帳に追記しておきます。

そして、2月28日にこの売掛金を現金で回収した場合には、

 

2月28日 概要:A銀行普通預金 振込 受入金額:1,000,000 差引残高:1,000,000(3月31日に支払われる金額は残す)

 

といった形で記入する事になります。

2月の仕事分は3月31日に振り込まれるので、上記同様に処理し、最終的には以下のように記入しましょう。

 

3月31日 概要:A銀行普通預金 振込 受入金額:1,000,000 差引残高:0

 

 

このような記入方法で売掛帳を記入する事で、売掛金の残高を記録する事が出来ます。

 

買掛帳とは

上記の売掛帳は自分が売上を掛という形で行った場合に、後日もらえる金額を記録しておくために作る書類でした。

この反対が買掛帳です。

買掛帳は売掛帳とは反対で、自分が後日現金で支払うという掛の形で仕入を行った場合にその金額を記録しておくために作る帳簿になります。

仕入先への支払が必要な金額をしっかりと管理しておくために作成する書類がこの買掛帳になります。

掛という形で仕入を行う事が多い場合には買掛帳を作っておくことが推奨されます。

 

支払い請求・代金支払の事務処理

掛で仕入を行う場合の事務処理の流れについて記載します。

まず、得意先から仕入れた商品について壊れているとか、注文した数と一致しないなどの問題がないかを確認する検品作業を行います。

問題が無ければ、帳簿に掛で仕入れを行った旨と買掛金の金額を記帳します。

そして、仕入先から請求書が届いた時点で代金を支払います。

その後、買掛金を支払った仕訳を行い、買掛金の残高を減らします。

最後に買掛帳を確認して、支払いを忘れている買掛金がないかをチェックします。

このような流れで買掛金の支払いの事務処理は進む事になります。

 

買掛帳の記入方法

次に買掛帳の記入方法を見ていきたいと思います。

買掛帳

買掛帳の記入方法も売掛帳と共通しており、買掛金がある会社ごとにページを作成して、その会社に対しての買掛金を記録していきます。

会社ごとのページには「取引が発生した日付」、「取引の内容(概要)」、「仕入金額」、「支払金額」、「差引残高」を記入していく項目を設けます。

例えば、1月5日にC社にからの仕入が5万あったとしましょう。

その場合にはC社のページに

 

1月5日 概要:ソフトウェア代 数量:1 単価:50,000 残高:50,000

 

と上の図のように記入します。

 

といった形で記載していきます。

また、2月にも同様の仕入れがあった場合は、

 

2月15日 概要:ソフトウェア代 数量:1 単価:50,000 残高:50,000

 

と記入します。

このC社との取引が月末締め、翌月末払いだとすると

 

2月28日 概要:A銀行普通預金 振込  支払金額:50,000 残高:50,000(3月末に支払う金額)

 

といった形で記入する事になります。

そして、同様の内容で3月31日に支払うことで、残高を0にします。

 

 

経費帳の書き方

簡易簿記の形式で記帳を行う場合、作成が必要になるのが経費帳です。

経費帳とは経費に関係する勘定科目ごとにページが分かれているので、該当する勘定科目のページに経費の内容を記載していくというものになります。

経費帳の項目には「取引が発生した日付」、「仕訳で相手になる勘定科目」、「取引の内容」、「支払金額」、「残高」といった項目が設けられています。

ちなみに、残高には使った経費をどんどん足していく事になります。

そして、期末時点の最後の残高がそのまま決算書で報告される経費の金額になります。

例えば、10月1日に事務所で使うノートを5,000円分購入したというケースを考えてみましょう。

このノートは勘定科目では「消耗品費」というものに分類されます。

そのため、消耗品費という勘定科目のページに下記の内容を記載する事になります。

 

10月1日 現金 ノート購入 5,000円 残高:20,000円

 

この経費帳は基本的には上記に挙げたような項目で構成されていますが、形式は決まっていないため、多少形が異なってくる場合はあります。

 

帳簿の作成は会計ソフトにまかせる

簿記において、補助的に作成が必要になる「売掛帳」「買掛帳」は事業を営む上で覚えることが必要になります。

また、簡易簿記の形式で記帳するなら必要になる「経費帳」についても、同様に覚える必要があります。

 

簿記は最低限覚えたい知識ですが、そこに必死になり肝心の本業の時間が取れなくなってしまう。。。

このようにならないために、クラウド会計ソフトで簿記を任せてしまうのもアリです。

会計ソフトのfreeeならば、面倒な簿記の大部分を自動で処理してくれます。

しかも今なら無料で試せるので、一度使ってみてはいかがでしょうか?

更新日:

Copyright© 個人事業主の確定申告 , 2020 AllRights Reserved.