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青色申告特別控除とは?青色申告と白色申告の違いを徹底比較!

青色申告特別控除?

1年間の所得をまとめて報告する確定申告。

この確定申告には2種類の申告方法が設けられています。

それが青色申告と白色申告というものです。

青色申告と白色申告という申告方法の由来には諸説ありますが、一般的にはこの申告方法の名前はそれぞれの申告を行う際に用いた申告書の色がそれぞれ青色と白色だった事に由来していると言われています。

この青色申告と白色申告のどちらを選ぶかによって、申告の際に提出する書類や享受する事の出来る税金上のメリットに違いが発生してきます。

今回の記事では青色申告と白色申告について比較しながら、それぞれの違いとその申告方法を選択した場合に必要となる書類及び得られるメリットを中心に記載していきたいと思います。

 

青色申告と白色申告どちらを選ぶべきか?青色申告特別控除のメリットを考えて選ぼう

上記の文章で確定申告には青色申告と白色申告の2種類の申告方法があると述べてきました。

しかし、青色申告についてはその申告方法の違いと申告によって受けられる税金上のメリットの違いで、さらに2つの種類に分かれています。

1つ目の方法は、いわゆる一般的な青色申告です。

そして、もう1つの方法は通称「青10」と呼ばれる青色申告です。

この2つの申告方法の違いは記帳して保存する帳簿の種類と受ける事が出来る「青色申告特別控除」の金額にあります。

まず、帳簿についてですが、一般的な青色申告においては複式簿記という考え方にしたがって仕訳を行い、複式簿記に基づいた帳簿を作成して保存しておく事が求められます。

一方、青10と呼ばれる申告方法では単式簿記という形式で作成された帳簿の保存で問題無いとされています。

この単式簿記という形式の帳簿は家計簿と同じイメージで作成されるものになります。

単式簿記の帳簿は取引の内容、増減した現金の金額、現金残高の3つの要素で構成されます。

保存する帳簿の形式が複式簿記か単式簿記かというのが一般的な青色申告と青10の大きな違いになります。

また、青色申告を行っている事業者については青色申告特別控除という税金上のメリットが設けられています。

この青色申告特別控除とは一定の金額を確定申告で計算された所得の金額から差し引く事が出来るという制度になります。

所得の金額が減るのに伴い、所得に税率を乗じて算出される税金の金額も減る事になります。

この青色申告特別控除の金額が一般的な青色申告では65万円、青10では10万円となっています。

青色申告にはこのような2種類の申告方法が設けられています。

一方、白色申告です。

白色申告では税金上のメリットは無い代わりに、事業所得が300万円以下であれば、帳簿をつける必要が無いというメリットがありました。

しかし、平成26年に白色申告でも記帳して帳簿保存する事が義務付けられました。

そして、白色申告で保存が求められる帳簿の形式は単式簿記で作成された帳簿となり、上記で述べた青10と同じ形式の帳簿作成が求められる事になります。

つまり、白色申告でも帳簿作成について青10と同じだけの事務負担が求められるようになりました。

しかし、同じ事務負担が必要になるにも関わらず、税金上のメリットは受ける事が出来ない事になります。

つまり、白色申告は青10と同じだけの事務負担を負うのに、青10とは違って税金上のメリットを享受する事が出来ないという申告方法になります。

したがって、今後の確定申告では青色申告を選択するほうが良いでしょう。

 

青色申告と白色申告違いは何?

青色申告と白色申告の違いは帳簿を保存する必要があるか否かであるとされてきました。

青色申告の場合には営業活動で発生する日々の取引について、取引が発生する都度、帳簿に記録しておく必要がありました。

そして、日々の取引を帳簿に記録しておき、その帳簿の内容をまとめた形で決算書を作って確定申告時に確定申告書と併せて決算書という形で提出する事が青色申告では求められています。

そのため、日常の事務作業において帳簿をつける作業が発生する事になります。

しかし、税務署にとっては事業主にしっかりと帳簿をつけてもらう事で、事業主が計上した売上や経費の内容の妥当性を確認する事が容易になるという点で非常にメリットがありました。

そのため、青色申告をしている事業者に対しては様々な税金上のメリットを設ける事によって、青色申告を行う事を推奨してきました。

これに対して白色申告では帳簿をつける必要が無いとされてきました。

帳簿をつけるという事務処理を求められない代わりに、青色申告のような税金上のメリットを受ける事が出来ないというのが白色申告の特徴でした。

しかし、平成26年1月より白色申告であっても記帳して帳簿を保存するという記帳と帳簿保存の義務化がはじまりました。

したがって、確定申告を行う際の事務の手間は青色申告でも白色申告でも変わらなくなりました。

つまり、上記でも述べましたが青色申告と白色申告の違いは税金上のメリットを受けられるか受けられないかという点だけになります。

 

青色申告・白色申告それぞれの税務署への手続き

青色申告を行う青色申告事業者になる場合には「青色申告承認申請書」という書類をあらかじめ税務署に提出しておく必要があります。

青色申告承認申請書については普通のものと、現金主義という会計の考え方に基づき記帳する場合に提出が必要になる「青色申告承認申請書(兼)現金主義の所得計算による旨の都届出書」があります。

これらの申請書を事業者の事務所が所在地を管轄する税務署に提出しておく必要があります。

この申請書は確定申告の対象となる年の3月15日までに提出しておく必要があります。

確定申告ではその前年1月1日~12月31日までの所得を翌年の3月15日までに確定申告という形で報告する必要があります。

例えば、2015年1月1日~12月31日までの所得については2016年3月15日までに確定申告する事になります。

しかし、青色申告を2015年分の確定申告から行いたい場合はこの申請書を2015年3月15日までに提出しておく必要があります。

 

 

青色申告・白色申告それぞれの確定申告の提出書類

青色申告を行っている場合と白色申告を行っている場合では、確定申告の際に提出が必要となる書類にも違いが出てきます。

青色申告を行っている場合には「確定申告書B」という申告書と「青色申告決算書」という書類が必須になります。

ちなみに、この青色申告決算書については2種類あり、通常は「一般用」を用いる事になります。

しかし、会計上の考え方で現金が増減した時に取引を記録するという現金主義という考え方にもとづいて記帳を行っている場合には「現金主義用」というタイプの申請書を用いる事になります。

そして、この青色申告決算書というのはその名の通り、青色申告事業者の1年間の経営成績を報告する決算書の役割を果たしています。

決算書というのは、その年の末日にその事業者が持っている財産と負債の金額を報告する「貸借対照表」と、1年間にいくらの売上を上げて、その売上を上げるためにいくらの費用を使ったのかという収益と費用を報告する「損益計算書」からなっています。

一般的な青色申告の場合にはこの貸借対照表と損益計算書の両方を提出する必要があります。

しかし、青10の場合には損益計算書の提出のみが求められ、貸借対照表の提出は不要となります。

一方、白色申告の場合には「確定申告書B」と「収支内訳書」という書類の提出が必要になります。

 

青色申告・白色申告それぞれできる節税

青色申告を行う事で、様々な節税効果がある特典を受ける事が出来ます。

そのような青色申告の節税効果のある特典で有名なものとしては3つあります。

それが「青色申告特別控除」、「青色専業専従者給与」、「赤字の3年繰越」というものになります。

青色申告特別控除については上記の文章でも説明しました。

青色申告事業者については所得の金額から65万円、青10であれば10万円を差し引く事が出来るという制度になります。

また、青色専従者給与というのは家族に払った給与を経費として計上する事が出来るというものです。

収入が大きくなりそうだと見込まれる時にはあらかじめ家族への給与を大きく計上しておく事で、経費を増やして「収入-経費」で計算される所得の金額を減らす事が出来ます。

家族への給与を調整する事によって、所得の金額を減らして税金の金額も減らす事が出来るというのが青色専従者給与の制度です。

また、青色専従者給与は妻や息子といった家族へ払うお金になるため、経費として計上しても実際には家庭内にお金を残す事が可能になるというメリットもあります。

そして、赤字の3年繰越という特典も青色申告を行うと受ける事が出来る税金上の特典になります。

これはある年に費用が収入を上回った事により、損失が出てしまった場合に、その損失を3年間にわたって繰り越す事が出来るというものです。

つまり、その年に100万円の赤字が出て、次の年が50万の黒字であった場合には、本来は次の年は50万円の所得に応じた所得税を払う必要があります。

しかし、繰り越している100万円の赤字のうち50万円がこの50万円の黒字と相殺される事になり、次の年は所得税を支払う必要が無くなります。

また、残りの50万の赤字は引き続き翌年以降も持ち越す事が出来ます。

これが赤字の3年繰越の特典です。

このような節税のメリットがある税金上の特典をたくさん受ける事が出来るのが青色申告のメリットになります。

一方、白色申告にはこのような節税効果のある税金上のメリットは全くありません。

 

青色申告で出来る節税はこちら:確定申告で青色申告をすると受けられる様々な税金面のメリット

 

まとめ

上記では青色申告と白色申告についてその違いを見てきました。

青色申告にはその保存する帳簿の記帳方法によって、一般的な青色申告と青10という形式の青色申告の2つに分ける事が出来ます。

また、白色申告は従来帳簿の作成・保存が必要が無いというメリットがありました。

しかし、平成26年1月以降に白色申告でも帳簿の作成・保存が義務付けられたため、白色申告を行うメリットはほぼ無くなりました。

したがって、白色申告を行っている事業者の方は速やかに「青色申告承認申請書」を税務署に提出して青色申告事業者になる事をおすすめします。

 

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